教員紹介

ACADEMICIAN

長田 誠 OSADA Makoto

  • 医療技術学部 検査技術学科
  • 教授

研究分野

遺伝子検査学・血液検査学(血小板)・免疫検査学

学位

博士(医学)

大学院

保健科学研究科 保健科学専攻
特別研究指導教員

  • 博士前期課程

    病因・病態検査学領域

    病因・病態検査学特別研究/遺伝子情報検査学

    遺伝子異常はほとんどの疾患の病因に関与しており、それぞれの病態を解析するためには、適切な方法で遺伝子解析する事が重要です。最新の遺伝子測定法と病態解析のための各種オンラインデータベースの使用法を指導し、遺伝子解析における基礎的な検討と遺伝子異常の病態解析に関する研究を行います。

  • 博士後期課程

    医療科学領域

    博士後期課程 医療科学領域 医療科学特別研究/細胞機能

    血小板は血栓止血の重要な役割を担っており、活性化により多くの物質を放出します。糖尿病などの血管内にて血小板が活性化する病態において、血管構成細胞の解析を行うことは血管病態を解明する上でとても重要な課題です。血小板の活性化が血管構成細胞に与える影響を検討し、血管病態の解明につながる研究を行います。

研究や大学院進学についての質問・相談などを受付けています。

経歴

1985年4月  山梨医科大学附属病院検査部に採用
2002年10月 統合により山梨大学となる
2013年3月 山梨大学大学院医学工学総合教育部博士課程先進医療科学専攻 修了 博士(医学)
2016年4月  群馬パース大学 保健科学部 検査技術学科 准教授
2019年4月  群馬パース大学 保健科学部 検査技術学科 教授
2019年4月  群馬パース大学大学院 保健科学研究科 保健科学領域 教授
2021年4月  群馬パース大学 保健科学部 検査技術学科 学科長
2022年4月  群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科 学科長
2023年4月  群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科 教授

研究内容

血小板活性化に伴うシグナル伝達や細胞内骨格蛋白Hic-5の動態について解明を行うとともに,生理活性化脂質スフィンゴシン 1-リン酸が血管内皮細胞に及ぼす影響や血小板活性化受容体CLEC-2がリンパ管内皮細胞や血管平滑筋細胞に及ぼす生理的役割などを細胞工学,遺伝子工学の技術を駆使して研究を行っています.また,得られた結果を臨床検査に応用するため,診断マーカーの開発についても研究しています。

研究実績詳細

(1)Tamura S, Suzuki-Inoue K, Tsukiji 1, Shirai T, Sasaki T, Osada M, Satoh K, Ozaki Y. Podoplanin-positive periarteriolar stromal cells promote megakaryocyte growth and proplatelet formation in mice by CLEC-2. Blood. 127(13): 1701-1710, 2016.
(2)Osada M, Inoue O, Ding G, Shirai T, Ichise H, Hirayama K, Takano K, Yatomi Y, Hirashima M, Fujii H, Suzuki-Inoue K, Ozaki Y. Platelet Activation Receptor CLEC-2 Regulates Blood/Lymphatic Vessel Separation by Inhibiting Proliferation, Migration, and Tube Formation of Lymphatic Endothelial Cells. J Biol Chem, 287(26): 22241-22252,2012. Faculty of 1000に選出
(3)Osada M, Yatomi Y, Ohmori T, Aoki S, Hosogaya S, Ozaki Y. Involvement of sphingosine 1-phosphate, a platelet-derived bioactive lipid, in contraction of mesangium cells. J Biochem, 142(3): 351-355, 2007.
(4)Osada M, Ohmori T, Yatomi Y, Satoh K, Hosogaya S, Ozaki Y. Involvement of Hic-5 in platelet activation: integrin IIb3-dependent tyrosine phosphorylation and association with proline-rich tyrosine kinase 2. Biochem J, 355: 691-697, 2001.

その他

  • 【主な受賞】

    日本臨床検査自動化学会 論文賞(2001年)
    第32回日本血栓止血学会学術集会 優秀ポスター賞(2009年)
    日本臨床検査医学会学会賞 -検査・技術賞- (2012年)
    平成25年小島三郎記念技術賞(2013年)

  • 【主な学会活動】

    日本臨床衛生検査技師会
    日本臨床検査医学会
    日本医療検査科学会
    日本血栓止血学会
    日本サイトメトリー学会
    日本検査血液学会
    日本遺伝子診療学会
    日本臨床検査同学院
    日本人類遺伝学会
    日本染色体遺伝子検査学会
    日本DOHaD学会
    日本臨床化学会

PR

【資格】
二級臨床病理技術士(細菌学)(1989年)
認定サイトメトリー技術者(2005年)
肝疾患コーディネーター (2012年)
1級遺伝子分析科学認定士 (2012年)

メッセージ

ヒトゲノムの解析技術は著しく進歩しており,様々な病気が遺伝子レベルで解明されています。これらの技術は,今後臨床検査分野に応用され大きく発展するものと考えられます。遺伝子関連検査について高度な知識と技術を身につけることは,臨床検査や基礎研究,臨床研究などの分野に広く応用できます。

常に探究心を持ち,やりがいを見つけられる臨床検査技師を目指してください。また,大学生活でたくさんの友達を作って下さい。それが「一生の宝物」になります。

ページトップへ戻る