群馬パース大学


2023年度より、本学看護実践教育センターの認定看護師教育課程(摂食嚥下障害看護)が、厚生労働省の「専門実践教育訓練給付制度」の訓練講座として指定されました(指定期間:2023年4月1日~2026年3月31日)。 詳細はこちら

センター長よりご挨拶

地域の看護の質向上に貢献し得る人材を育成

 群馬パース大学看護実践教育センターは、多様化する看護の場において質の高い実践を担う人材の育成を目的に掲げ、2019年に開講しました。 2020年10月に完成した校舎は講義室2室、演習室等を完備した専用フロアを設け、新たな環境で様々な研修会、研究会等を開催し、群馬県及び近隣地域で活躍する看護職の皆様の生涯学習の拠点となることを目指します。
 当センターの認定看護師教育課程( 摂食嚥下障害看護)は、PAZグループの理念である「Dum Spiro Spero ~人には生命ある限り希望がある~」を食の支援をとおして実現し、地域の看護の質向上にも貢献し得る人材を育成します。専門領域の優れた講師陣と、実践経験豊かな専任教員達のサポートのもと、志を同じくする仲間と学ぶ1年間は、きっと、皆様の飛躍を支える大きな力となるでしょう。

群馬パース大学
看護実践教育センター長
矢島 正栄

教員よりご挨拶

その“ひとくち”をあきらめない看護

 私は、今まで多くの患者さんと出会い「食べたい」という気持ちに応えることができず、摂食嚥下障害看護認定看護師になりました。患者さんの「食べる」ことを支えるためには、全身状態の観察、嚥下障害のアセスメント、食形態の選定、姿勢や環境調整、摂食動作の工夫、栄養改善、リスク管理、家族指導など看護師に求められる役割は多岐にわたっています。また、看護師はチームのキーパーソンとなります。摂食嚥下障害は、原因によって治療法もリハビリテーションも異なりますが、いつも近くにいる看護師がその“ ひとくち”をあきらめないことが大切です。患者さんの生きる希望を閉ざしてしまうことのないよう、私たちと一緒に看護にこだわってみませんか。

群馬パース大学
看護実践教育センター主任教員
伊藤 順子

おいしさや、食べる喜びを味わえるように

 看護が対象とする全ての人にとって、本来食べることは喜びであるはずです。
 翻って、食べることがままならない、或いは食べることが肺炎や窒息に繋がる恐怖の行為として自覚されてしまうような状態を想像すると、どうでしょうか。そんな想像をするだけで苦しい思いに駆られるような状態を、実際に生きているのが摂食嚥下障害をもつ人であると思います。
 摂食嚥下障害をもつ人に、満足に食べられない苦しみではなく、美味しさや食べる喜びを味わえるようになってほしい。当教育課程は、そんな我々と同じ願いを持った皆さまの学びを全力でサポートしていきます。
 楽しく一生懸命、約1年間の開講期間をともにしていきましょう。皆さまのチャレンジをお待ちしています

群馬パース大学
看護実践教育センター専任教員
板垣 卓美

課程の概要

群馬パース大学看護実践教育センターの理念
群馬パース大学看護実践教育センターは、群馬パース大学の建学の精神「Paz(平和)平和で公正な社会の発展、Pessoa(個性)個人の尊厳と自己実現、Assistencia(互助)多様な人々の共存と強調、Zelo(熱意)知の創造、への貢献」のもと、少子高齢化の進行とともに多様化していく看護の場において、質の高い看護実践により社会に貢献し得る人材を育成します。
認定看護師教育課程(B課程:特定行為研修を組み込んだ教育課程)の教育目的
特定の分野において、高度な看護技術と専門知識を用いて水準の高い看護を実践するとともに、それらを基盤として多様化する看護の現場における看護師への相談・指導を行うことができる看護師を育成し、地域での看護の質の向上に資することを目的とします。
摂食嚥下障害看護分野における教育目的
摂食嚥下障害のある患者に対し、エビデンスに基づいた看護技術を用いて水準の高い安全で効果的な看護を実践できるとともに、他の看護職者に対し役割モデルを示し、具体的な指導ができる能力を育成する。さらに、看護実践を通して他の看護職者に対し相談対応・支援ができる能力、及び、他専門職と協働し、チーム医療を推進するための役割を果たすことができる能力を育成します。

受講定員・開講期間・受講料

認定看護分野名
『摂食嚥下障害看護』

受講定員
25名

開講期間
2025年4月~2026年3月

受講料
1,200,000円

年間スケジュール(予定)

2025年4月
開講式

2025年4月~8月
・特定行為研修 共通科目
[eラーニング]
※登校日が数回あります。

2025年9月~10月
・認定看護師 共通科目
・認定看護師分野 専門科目
※登校して受講します。
・特定行為研修 区分別科目
[eラーニング]

2025年11月~2026年1月
・摂食嚥下障害看護 臨地実習
・統合演習等

2026年2月~3月
・特定行為 臨地実習
(5病例+5病例)
・試験対策、ケースレポート

2026年3月
修了式

授業について

 共通科目(「指導」「相談」「看護管理」以外)と特定行為研修区分別科目の講義(下表参照)は、主にeラーニングによる受講となります。インターネット環境があれば、ご自分のパソコンやタブレット、スマートフォンを使って、自宅や職場での受講が可能です。
 共通科目(「指導」「相談」「看護管理」)及び演習(下表参照)は、群馬パース大学看護実践教育センターに登校して受講していただきます。

 eラーニングによる受講は、着実に学習が進むよう、受講時期を4期に分けて履修科目を指定(4~5科目)して行っていきます。各時期には、開始時に学習計画を確認し、終了時に1~2日の登校日を設け面接授業と試験を実施します。
 eラーニングによる受講時は、Eメールまたは電話により進捗状況の確認を行います。わからないことなどの質問や相談にも対応いたします。

科目及び授業時間数

共通科目(388時間)

臨床病態生理学
40(30)
臨床推論
45(34)
臨床推論:医療面接
16(12)
フィジカルアセスメント:基礎
30(23)
フィジカルアセスメント:応用
30(23)
臨床薬理学:薬物動態
16(12)
臨床薬理学:薬理作用
16(12)
臨床薬理学:薬物治療・管理
30(23)
疾病・臨床病態概論
40(30)
疾病・臨床病態概論:状況別
16(12)
医療安全学:医療倫理
16(12)
医療安全学:医療安全管理
16(12)
チーム医療論(特定行為実践)
16(12)
特定行為実践
16(12)
指導
15
相談
15
看護管理
15

専門科目(254時間+臨地実習)

認定看護分野専門科目
リハビリテーション総論
15
摂食嚥下障害病態論
30
摂食嚥下機能評価論
30
摂食嚥下障害看護技術論
30
リスクマネジメント論
30
摂食嚥下障害援助論Ⅰ
30
摂食嚥下障害援助論Ⅱ
15
摂食嚥下障害援助論Ⅲ
30
摂食嚥下障害援助論Ⅳ
15
特定行為研修区分別科目
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
29(21)+
臨地実習

演習・実習(165時間)

統合演習
15
臨地実習(認定看護師)
150

※特定行為研修共通科目及び特定行為研修区分別科目はeラーニングを中心に学修します。
※認定看護師教育基準カリキュラムでは45分を1時間とみなす「みなし時間」を適用しています。なお、特定行為研修は60分を1時間とする「実時間」を適用しているため、(※)で実時間を表記しています。

職業実践力育成プログラム(BP)について

2023年度より、本学看護実践教育センターの認定看護師教育課程(摂食嚥下障害看護)が、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」として認定されました。
(2022.12.22公示)

職業実践力育成プログラム(BP)

職業実践力育成プログラム(BP)とは、大学等におけるプログラムの受講を通じた社会人の職業に必要な能力の向上を図る機会の拡大を目的として、大学等における社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムを「職業実践力育成プログラム」(BP)として文部科学大臣が認定するものです。
  • 参考リンク:【文部科学省】職業実践力育成プログラム(BP)認定制度
  • 関連資料


    履修証明プログラムについて

    履修証明制度とは、学校教育法第105条の規定に基づき、従来の学士などの学位とは異なり、社会人等を対象にした一定のまとまりのある学習プログラム(履修証明プログラム)を受講することにより、キャリアアップ、専門性の向上、再就職、資格試験の勉強などに活用できる制度です。また、教育機関等における学修成果をキャリア形成に活かすため、履歴書等への記載が可能であり、当課程修了者には、認定看護師教育課程の修了証とともに「履修証明書」を交付します。

    2022年度 履修証明書交付者数:16名

    2023年度 履修証明書交付者数:21名

    キャンパス

    群馬パース大学
    看護実践教育センター

    〒370-0006 
    群馬県高崎市問屋町1-5-2
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