教員紹介
ACADEMICIAN
湯本 真人 YUMOTO Masato
- 医療技術学部 臨床工学科
教授
- 研究分野
内科学,臨床神経生理学,臨床検査医学
- 学位
博士(医学)
大学院
保健科学研究科 保健科学専攻
特別研究指導教員
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博士前期課程
臨床工学領域生体機能医工学
生体内での最も高速な情報伝達系は、神経・筋活動に代表されるように電気が担っています。電気活動は生体内に電位勾配を生成し、体表から電極を介して電位差として記録されると伴に、電流が周囲に生成する磁場は、体外から非接触で記録することができます。これら電磁気を含め、生体の生理学的計測法の原理や手法、特性について学びます。
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博士後期課程
医療科学領域医療科学特別研究/生体機能
生体から計測した情報から、生体内部で起きている事象を同定するには逆問題を解く必要があります。心電図や脳波、脳磁図等の応用例から、その幾つかの解法を学び、現在の医療現場でどのように診断や治療に役立っているかを学びます。更に、英文原著論文から研究手法について学ぶと伴に、Brain Computer Interface への応用の最前線を学びます。
研究や大学院進学についての質問・相談などを受付けています。
経歴
■学歴
1978年3月 群馬県立渋川高等学校卒業
1978年4月 東京大学教養学部理科一類入学
1982年3月 東京大学工学部電子工学科卒業
1982年4月 東京大学教養学部理科三類入学
1988年3月 東京大学医学部医学科卒業
■職歴
1988年6月 東京大学医学部附属病院 医員(研修医)
1992年4月 東京大学医学部附属病院検査部 医局長
2005年11月 東京大学大学院医学系研究科 病態診断医学講座 講師
2016年10月 東京大学医学部附属病院てんかんセンター センター長
2020年4月 群馬パース大学附属研究所 先端医療科学研究センター 研究教授
群馬パース病院診療部 医師(現在に至る)
2021年4月 群馬パース大学 保健科学部(現:医療技術学部) 臨床工学科 教授(現在に至る)
研究内容
我々の脳はシステム工学の適応型制御に似た機構を備えています.制御が上手く行っている場合と破綻した場合の双方を,神経生理学的手法を用いて研究しています.
■研究テーマ
ヒト脳の外界emulation機能の解明
てんかん焦点の脳内3次元局在の可視化
研究実績詳細
■研究テーマ
(1)ヒト脳の外界emulation機能の解明
(2)てんかん焦点の脳内3次元局在の可視化
■最近の著作
(1)湯本真人 脳波,診断と治療の手技-診察室これ1冊- 診断と治療109巻増刊号(診断と治療社 2021年)
(2)Daikoku T & Yumoto M. Musical expertise facilitates statistical learning of rhythm and the perceptive uncertainty: a cross-cultural study. Neuropsychologia. 2020 Sep;146:107553. doi: 10.1016/j.neuropsychologia.2020.107553. Epub 2020 Jul 8.(日経電子版プレスリリース: https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP537589_T10C20A7000000/)
(3)Taniguchi G, Masaki K, Kondo S, Yumoto M, Kasai K. Long-Term Undiagnosed Nonconvulsive Status Epilepticus Identified by Urgent Electroencephalography with Hyperventilation Activation. Case Rep Neurol. Vol. 12, pp.153-159, 2020.
(4)石山陽事,湯本真人 脳波信号と雑音,モノグラフ 臨床脳波を基礎から学ぶ人のために 第2版(診断と治療社 2019年)
(5)湯本真人 聴性誘発電位,短潜時成分-聴性脳幹反応(ABR)-,誘発電位測定マニュアル2019(診断と治療社 2019年)
(6)Daikoku T & Yumoto M. Concurrent Statistical Learning of Ignored and Attended Sound Sequences: An MEG Study. Front Hum Neurosci. Vol. 13, https://doi.org/10.3389/fnhum.2019.00102. eCollection 2019.
(7)Katsuse K, Kurihara M, Sugiyama Y, Kodama S, Takahashi M, Momose T, Yumoto M, Kaneko K, Takahashi T, Kubota A, Hayashi T, Toda T. Aphasic status epilepticus preceding tumefactive left hemisphere lesion in anti-MOG antibody associated disease. Mult Scler Relat Disord Vol.27, pp.91-94, 2019
(8)Suga M, Kawakubo Y, Nishimura Y, Hashimoto K, Yumoto M, Kasai K. Lack of correlation between phonetic magnetic mismatch field and plasma d-serine levels in humans. Clin Neurophysiol Vol.129, pp.1444-1448, 2018
(9)湯本真人 脳磁図の有用性,臨床神経生理検査入門-神経症状の客観的評価(中山書店 2017年)
(10)Daikoku T & Yumoto M. Single, but not dual, attention facilitates statistical learning of two concurrent auditory sequences. Sci Rep Vol.7,pp.10108, 2017.
(11)Yumoto M & Daikoku T. Auditory System, Basic Function (Book Chapter), pp.97-112, Clinical Applications of Magnetoencephalography, Springer 2016.
(12)Daikoku T, Yatomi Y, Yumoto M. Statistical learning of an auditory sequence and reorganization of acquired knowledge: A time course of word segmentation and ordering. Neuropsychologia Vol.95, pp.1-10, 2016.
その他
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【主な学会活動】
日本内科学会
日本臨床検査医学会
日本臨床神経生理学会
日本生体磁気学会
日本ヒト脳機能マッピング学会