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【記者会見】麻疹の検査診断に関する新しい知見について

3月26日(火)、本学にて地方衛生研究所全国協議会 調恒明会長、ならびに前地方衛生研究所全国協議会 小澤邦壽会長をお招きし、記者会見を行いました。
 
この度、本学大学院と地方衛生研究所全国協議会、横浜市立大学医学部ならびに国立感染症研究所の共同研究グループが、麻疹に特有の臨床所見とされていたコプリック斑は、風疹や他のウイルス感染症でも出現することを明らかにいたしました。
 
会見では、本学の木村博一教授、小澤邦壽前会長より、研究内容および最近の麻疹発生動向、コプリック斑と関連疾患についての最新研究情報の説明がありました。

 

 
小澤邦壽前会長は、コプリック斑の出現が必ずしも麻疹とは限らず、コプリック斑の出現時には臨床所見だけではなくウィルス検査が大変重要であるということを、小児科や内科の臨床医に理解してもらうために、今後、学科等で発表をしていきたいと仰っていました。
 
なお、本研究の結果は、専門誌Frontiers in Microbiologyに掲載されました。https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2019.00269/full

 
麻疹は感染力が極めて高く、すれ違っただけでも感染するそうです。
従来、「コプリック斑の出現 = 麻疹」と判断されていましたが、風疹など、他の感染症の可能性もあるという今回の研究により、患者さんに、より的確な診療情報を提供できるようになるのではないでしょうか。

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