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新型コロナウイルス変異株の変異検出用PCR 試薬(研究用試薬) の開発について

 本学・大学院保健科学研究科・木村博一教授(61歳)は、これまでにタカラバイオ株式会社と共同研究し、新型コロナウイルス変異株であるアルファ株、デルタ株やオミクロン株(注1)などの変異を、検体からRNA精製を精製する工程を必要とせずに検出可能なリアルタイムPCR試薬(研究用試薬)シリーズの開発に取り組んできました。

 

 このたび、オミクロン株亜系統の識別を目的として、BA.2.24系統およびBA.2.75系統(注2)それぞれに特徴的なG339N変異およびG339H変異を同時に検出する試薬「Primer/ProbeG339N/G339H (SARS-CoV-2)」(以下、本試薬)を新たに共同開発しました。

 本試薬と既に開発した「Primer/Probe G339D(SARS-CoV-2)」を併せて使用することで、現在の流行主流株であるBA2.5系統と、BA.2.24系統およびBA.2.75系統を識別することができ、迅速かつ正確なオミクロン株亜系統の鑑別が簡便に行えるようになることが期待されます。

 

(注1)デルタ株、ミュー株などギリシャ文字を使用した変異株の呼称が、WHO(世界保健機構)より2021年5月31日に提唱されました(2022年9月28日時点)  

https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/

(注2)Tracking SARS-CoV-2 variants(2022年9月22日)

https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/

■関連サイト:タカラバイオ株式会社

https://ir.takara-bio.co.jp/ja/news_all/news_Release/newsr_22m0928Suebs63gg29h.html

 (2022年9月28日公表)

■教員紹介ページ:木村博一教授

https://www.paz.ac.jp/gs/hirokazukimura/

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