令和4年度第1種放射線取扱主任者試験に本学の学生6名が合格しました。
【第1種放射線取扱主任者試験合格者】
〇放射線学科3年
上原 彩加さん(群馬県立太田女子高等学校出身)
笠原 脩平さん(群馬県立伊勢崎高等学校出身)
木村 奏美さん(樹徳高等学校出身)
新海 直人さん(長野県岩村田高等学校出身)
〇放射線学科2年
黒澤 花恋さん(埼玉県立松山女子高等学校出身)
齋藤 雄哉さん(群馬県立伊勢崎高等学校出身)
放射線取扱主任者とは、放射性同位元素等の取扱いによる放射線障害の発生を防止するために法律上求められている監督者のことをいいます。放射性同位元素等を取り扱う事業所(医療機関など)では、必ず1名以上の放射線取扱主任者を選任することが義務づけられており、管理できる範囲の広さの順で、「第1種放射線取扱主任者」、「第2種放射線取扱主任者」および「第3種放射線取扱主任者」に分かれています。
試験科目が診療放射線技師国家試験と重なることから、診療放射線技師や養成校の学生も受験しますが、主には理工学部卒で工業用放射線施設の職員が受験します。医療機関では病院長が取扱主任者になれますが、本資格を有する診療放射線技師が実務を担当する施設が多数です。そのため、有資格者は就職に際しても有利とされ、実際に診療放射線技師国家試験の合格可能性が高いと判断されて、大きな医療施設への就職が有利になる傾向があります。
今年度の第1種放射線取扱主任者試験の合格率は28.9%(受験者数3097名、合格者数896名)でした。
毎年本学からも合格者は出ていますが、ほとんどの試験科目について授業が始まっていない2年生での合格は、かなり困難です。
合格した黒澤さんがインタビューに答えてくれました。
◎受験しようと思った理由やきっかけはなんですか?🎤
入学前に群馬パース大学のHPを見た時に、診療放射線技師の国家資格以外にも挑戦できる資格があると知り、大学に入学するからには本気で放射線について学びたいと考えたことがきっかけです。受けようと考えた理由は、診療放射線技師としての就職に向けて、この試験に合格することで自分に自信がつき、少しは余裕をもって就職活動に臨めるのではないかと考えたからです。
◎合格に向けてどのように勉強を行いましたか?🎤
電車の中で過去問を解いたり、放課後図書室で勉強していました。試験勉強をしていた時期はほとんど終電で帰っていました。自分が試験直前になると気が緩んでしまうタイプなので、そうなっても大丈夫なように1年の夏辺りから時間をかけて勉強してきました。そして最終チェックとして試験直前に見直せるように、問題を解きながら自分の苦手を付箋に書いてまとめたノートを作りました。また、放射線学科の西澤先生の第1種放射線取扱主任者試験向けのテキスト・問題をとにかく沢山解きました、そのおかげで深く理解ができました。
本学では学生に対し、国家試験対策やスキルアップのために積極的に資格取得に挑戦するように勧め、学科の教員も学生の資格取得のサポートを行っています。
合格率28.9%という難関試験に合格された皆さん、本当におめでとうございます!