検査技術学科2年次に必修科目として履修する「臨床検査学総論実習」を紹介します。この実習は、座学で修得した様々な専門知識を活かして行う実技形式の授業です。実習で取扱う内容は、各種検査器具の取扱い方法をはじめ、試薬の調整方法や顕微鏡の使用方法、採血方法など、基礎的技術の習得が中心になっています。
この日の授業では尿検査をメインテーマとし、糖尿病の診断などに用いられる尿中成分の検出方法を学びました。具体的には尿試験紙を用いる簡易的な検査手法に加え、試験管内で化学反応をおこす化学法を実施し、尿糖やケトン体などを検出しました。
学生達はグループごとに糖尿病の患者尿を想定した模擬サンプルを検査して得られた検査データから患者さんの病状の進行度や合併症の有無などについて話し合い、レポートにまとめました。
▼糖尿病の模擬サンプルをさまざまな検査方法で分析しました。
学生はこれから顕微鏡の使用方法や採血方法など、臨床検査技師に必要な基本的な検査技術を学んでいきます。
一つひとつ着実に学びながら臨床検査技師としての自覚も身に付けていきましょう!