大学院で学ぶことは、
いわば人生の登竜門をくぐることです。

特に医学・医療・保健の分野における研究者、教育者、指導者を目指す人にとって、
研究能力を高め、論文を執筆して、修士号、博士号を取得し、専門家としての足場を確立することは極めて有意義です。

群馬パース大学では、2009年に「博士前期課程」(修士号取得可能)、2018年に「博士後期課程」(博士号取得可能)を設置して、広く入学者を募っています。

大学院の目的

群馬パース大学大学院は、
高度な学術的基盤と優れた創造性を培い、
専門分野における高度な学術の理論及び応用を教授研究し、
次世代を担える研究能力を備えた研究者、教育者、実践者及び指導者を育成することをもって、
専門分野の発展と人々の幸福に貢献することを目的としています。

研究科の目的

群馬パース大学大学院保健科学研究科は、
保健科学に共通する高度な学術的基盤と倫理観及び優れた創造性を培うとともに、
保健科学を看護学、リハビリテーション学、病因・病態検査学、
放射線学、臨床工学、公衆衛生学並びにこれらを融合した医療科学の立場から教授研究し、
次世代を担える研究能力を備えた研究者、教育者、実践者及び指導者を育成し、
高度化、複雑化、多様化する現代の保健医療の発展と人々の幸福に貢献することを目的としています。

博士前期課程

看護学領域

看護学領域には、「看護学研究方法論」、「成人看護学特論」及び「成人看護学演習」、「ウィメンズヘルス・助産学特論」及び「ウィメンズヘルス・助産学演習」、「発達看護学特論」及び「発達看護学演習」、「地域・在宅看護学特論」及び「地域・在宅看護学演習」、「看護マネジメント特論」、「精神看護学特論」の専門科目を置いています。「看護学研究方法論」では、看護学研究の意義及び研究を遂行する上で必要な基本的知識を修得します。成人看護学分野では、成人期にある人々の発達課題や健康問題、対象者の療養を支える保健・医療・福祉システムについて理解を深め、看護支援のあり方、看護師が果たす役割、看護上の課題を探究します。ウィメンズヘルス・助産学分野では、女性のライフステージ各期における健康課題、周産期メンタルヘルス、愛着形成、母乳と免疫、母子の感染症、女性や子ども、夫婦・家族をめぐる課題を探究します。発達看護学分野では、子どもと家族のwell-beingの実現に向けた、子どもと家族のアセスメント、疾病・障害を持つ子どもや社会的に弱い立場にある子どもと家族の健康課題の改善・解決、学齢期・思春期にある子どもの健康の支援に関する課題を探究します。地域・在宅看護学分野では、地域社会の健康レベル向上に関わる看護理論と技術、対象別看護実践方法に関連する課題を探究し、質の高い在宅看護を提供するためのケアマネジメント、家族支援、看護の質保証と管理、地域包括ケアシステム構築等に関する課題を探究します。「看護マネジメント特論」では、質の高い看護実践をより効果的、効率的に展開していくための看護組織の在り方、医療・看護教育の実践の場で必要とされる看護組織行動論、人材育成論、マネジメント論、看護政策論を学修し、組織における実践力を修得します。「精神看護学特論」では、基礎的理論に基づくアセスメント技術や看護援助技術、家族支援、精神障がい者のリカバリーを支える共同意思決定やコプロダクション(共同創造)を学修し、国内外の精神保健の問題と精神看護の現任教育の現状と課題について理解を深めます。

リハビリテーション学領域

リハビリテーション学領域には、高度な研究立案・遂行能力とリハビリテーション実践能力を有した臨床現場で指導的立場に立つ者や、専門職を養成する教育者の育成を目指しています。そのための科目として、「リハビリテーション学研究方法論」と「リハビリテーション教育学特論」が設置されています。また、職種毎の専門性をより深く探求する科目群も設定されています。例えば、総合理学療法学分野では運動器・神経・内部障害系機能障害に対する総合的理学療法を実践するために必要な病態理解、臨床動作評価、科学的介入方法、理学療法の効果検証を通して、個人や集団の健康の維持向上に寄与するための方法論を学びます。総合作業療法学分野では、作業機能障害には疾病やけがなどの個人的な要因の他に環境的な要因が大きく作用することをシステム論的に理解する能力を身に付けます。臨床の素朴な疑問から研究命題へとつなげられるよう高齢期障害、発達障害、身体障害、精神障害等のトピックスを提示し議論する中で、複雑な要因の関連が作業機能障害とその治療的変化を引き起こす可能性に言及できる能力を養うことを目指します。「コミュニケーション障害学特論」では言語、聴覚及び認知機能などの高次脳機能障害によって日常生活や社会におけるコミュニケーションに課題を持つ人や集団において、コミュニケーション上の課題を各種検査法等によって体系的に評価する方法を学びます。

病因・病態検査学領域

病因・病態検査学領域には、専門科目として「病因・病態検査学研究方法論」、「病態免疫化学検査学特論」及び「病態免疫化学検査学演習」、「遺伝子・血液情報検査学特論」及び「遺伝子・血液情報検査学演習」、「生体分子情報検査学特論」及び「生体分子情報検査学演習」、「組織細胞・生殖補助技術学特論」及び「組織細胞・生殖補助技術学演習」、「生体機能検査学特論」及び「生体機能検査学演習」、「病態検査解析学特論」を置いています。「病因・病態検査学研究方法論」では、研究を遂行するために必要な知識、態度、技術、科学的根拠に基づく分析能力を身に着けることを学びます。病態免疫化学検査学分野では、異常蛋白質の分離・分析法の基礎技術や、電気泳動分析法と免疫化学的分析法を組み合わせた高度な病態解析法を学びます。遺伝子・血液情報検査学分野、生体分子情報検査学分野では、血液疾患を含む各種病態を解析するための分子生物学的検査法や遺伝子検査法、フローサイトメータを用いた細胞解析法、生化学自動分析装置を用いた生体試料分析等について学びます。組織細胞・生殖補助技術学分野では各臓器における腫瘍の特徴および体外受精を中心とした生殖補助医療の特徴を学びます。生体機能検査学分野では、身体の機能を直接的に超音波検査や神経・筋機能検査を施行し、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の病態解析法を学びます。なお、「病態検査解析学特論」では、臨床検査データから各種疾患の病態を解析するための技術・方法論とその意義について学びます。

放射線学領域

放射線学領域には、最先端の高度医療を実践し、チーム医療や情報管理、医療安全、放射線管理を牽引できる専門職リーダー及び高等教育に携わる教員の育成を目指すため、放射線教育学専門科目、放射線防護学専門科目を置いています。また、医療分野以外での放射線利用の可能性を研究する放射線利用学専門科目を置き、これらに共通する専門科目として「放射線学特論」を置いています。放射線教育学分野では、放射線学領域における医療専門職が、『教育』や研究を行う意義に着目し、医療専門職教育の進め方、カリキュラム編成、教育評価について考察し、放射線学における高度職業人養成と高等教育の特質を踏まえた大学学科運営の知識と実践について学びます。放射線防護学分野では、診療放射線技師がもつ責務としての放射線被曝、放射線管理などについて『防護』の観点から検討し、医療放射線の適正利用、利用制限、安全確保の知識と実践について学びます。放射線利用学分野では、医療における放射線利用にとどまらず、工芸、化学、植物、生物などとの相互作用を検討し、放射線利用の応用についての知識と実践について学びます。また、「放射線学特論」では、放射線学研究を進めるにあたって基盤となる『放射線学』を総合的な視点から概観し、放射線学の知識・技術に基づいた科学的思考能力を体系的・総合的に学びます。

臨床工学領域

臨床工学領域には、生体医工学の専門科目を置いています。臨床工学技士は医療機器の安全・適正な操作と管理を行うため、幅広い医学的知識及び深い工学的知識と技術をベースにしています。生体医工学では、その知識や概念を更に深めるため、現状の生体機能代行技術をはじめとする先端医療とそれを支える工学技術から抽出した課題や問題点を中心に学びを深めます。すなわち、生体構造から分子病態レベルまでの広範な知識を医療機器の特性及び操作性などの工学的観点と融合させて課題と向き合い分析できる能力を身に付けることを目標としています。さらに「臨床工学特別研究」では特定の課題に絞って掘り下げることで、国際レベルの医療技術(医療機器を含む)の研究開発に向けた応用力を身に付けます。臨床工学領域では、医療機器や治療技術の進歩に伴う臨床工学分野の発展に寄与できる臨床の実践者、教育者及び研究・開発分野へ進む人材の育成を目指しています。

公衆衛生学領域

公衆衛生学領域においては、公衆衛生学の先端的基盤理論と技術を十分に理解かつ習得するため、種々の疾患に対する1~3次予防を主眼とする「公衆衛生学総論」、「疫学特論」や「先端感染制御学特論」をはじめとする共通科目並びに専門科目を設置します。また、「環境保健学特論」、「医療情報科学特論」、「国際保健政策特論」を開講し、グローバルな視点で公衆衛生学を学びます。さらに、高度な公衆衛生学的統計手法を習得するため、「生物統計学特論」や「感染症疫学・感染制御学特論」を開講します。公衆衛生学領域においては、上述した先端公衆衛生学の理論と技術の基盤を獲得し、公衆衛生を統括する行政機関(保健所など)、医療機関、研究機関ならびに大学などにおいて実践的な感染症対策や生活習慣病対策が行える人材の育成を目指しています。

人材の養成に関する目的
及びその他の教育研究上の目的

優れた学識と倫理観を備えた、看護学、リハビリテーション学、病因・病態検査学、放射線学、臨床工学、公衆衛生学の高度な実践者、指導者、教育者、研究者を育成し、もって保健医療の発展と人々の幸福に貢献することを教育研究上の目的とします。

教育目標

学士課程で修得した知識、技術を基盤に、幅広い見識と高度な倫理観、科学的思考力、実践・教育・研究能力を育み、保健・医療の実践現場において活躍する実践者、指導者、教育者及び研究者を育成します。

  • 高度な専門知識・技術を有し、科学的根拠と倫理的判断に基づいて質の高い保健医療サービスを提供できる実践者の育成
  • 保健医療分野における幅広い見識と優れた判断力を有し、リーダーシップと調整能力を発揮できる指導者の育成
  • 保健医療の現場における専門分野の現任教育を推進し、または大学等において専門分野の基礎教育を実施できる教育者の育成
  • 博士後期課程の教授研究の基盤となる研究能力を有し、保健医療の現場において生じる問題の解決を図るための実践研究を自立して遂行できる研究者の育成

教育方針・3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士前期課程においては、次の能力を身につけていると認められた者で、かつ所定の単位を修得し、学位論文審査に合格した者に対して修了を認定し、修士(看護学)、修士(リハビリテーション学)、修士(医療技術学)もしくは修士(公衆衛生学)の学位を授与します。

  • 高度な専門知識・技術を有し、科学的根拠と倫理的判断に基づいて
    質の高い保健医療サービスを提供する実践能力
  • 保健医療分野における幅広い見識と優れた判断力に基づくリーダーシップを発揮し、
    他の分野と連携して組織的に問題を解決し、役割を遂行する指導能力及び調整能力
  • 保健医療の現場における専門分野の現任教育を推進し、
    または大学等において専門分野の基礎教育を実施する教育能力
  • 博士後期課程の教授研究の基盤となる研究能力を有し、
    保健医療の現場において生じる問題の解決を図るための実践研究を自立して遂行する研究能力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士前期課程は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に掲げる人材を育成するため、以下のとおり教育課程を編成します。

  • 教育課程は保健医療分野に共通する知識・技術及び態度を涵養する共通科目と、看護学、リハビリテーション学、病因・病態検査学、放射線学、臨床工学、公衆衛生学におけるそれぞれの専門性を探究する専門科目の2つの科目群で構成する。
  • 少人数教育の利点を活かし、学習者の志向・ニーズに対応できる柔軟で特色のある教育を提供する。
  • 共通科目には、以下の内容の授業科目を配置する。
    • (1)保健医療分野における倫理的態度を身につけるための科目
    • (2)保健医療の実践現場で教育を実践するための理論的基盤を身につけるための科目
    • (3)人文科学・社会科学の広い視野に立って保健医療分野の諸課題を捉えるための科目
    • (4)保健医療分野で必要とされる基礎的及び発展的知識・技能を身につけるための科目
    • (5)保健医療分野の研究に共通する知識の習得、専門領域における研究方法の特徴の理解、及び自らの研究課題に適した方法の選択と遂行に必要な知識を身につけるための科目
  • 専門科目には、各領域の「研究方法論」を置く。 また、専門領域毎に複数の体系化された「特論」、「演習」と1つの「特別研究」を置き、学生が選択する体系の「特論」、「演習」と「特別研究」の履修を2年間の学修の中軸とする。体系化された「特論」、「演習」と「特別研究」は原則として同一の特別研究指導教員または特別研究指導補助教員が担当する。その他、専門分野における実践能力を幅広く育成するため、体系に属さない「特論」を配置する。
  • 専門科目の「特論」は所属領域に関わりなく選択履修を可能とし、学生のニーズに応じて関連分野について広く学ぶ機会を提供する。なお、公衆衛生学領域の学生については、公衆衛生学の基礎となる「特論」の履修を必須とする。
  • 学生が選択する体系の「特論」、「演習」を1年次、「特別研究」を2年次に選択履修させることにより、研究活動の準備から遂行までを入学初期から段階的に進め、最終的に修士論文を完成させる。
  • 当該学生が選択する体系の「特論」、「演習」、「特別研究」を除く選択科目は履修すべき学年を特定せず、柔軟な履修計画を保障する。
  • 家庭や職場など社会的事情により標準修業年限(2 年)での修了が困難な場合に、標準修業年限を超えて履修可能な長期履修制度を設ける。
  • 授業科目の成績評価は別に定める「成績評価方法・基準」による。修士論文の評価は同じく別に定める「博士前期課程 学位論文審査の評価基準」による。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士前期課程は、高度な学術的基盤と優れた創造性を培い、次世代を担う研究能力を備えた研究者、教育者、実践者及び指導者を育成するという目的のもと、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)に示す教育内容を踏まえ、以下の知識・技能・態度を備えた入学者を受け入れます。

  • 大学卒業相当の学力があり、専攻する領域の基礎的な知識・技能を備えた人
  • 保健医療分野の英文論文を読んで理解できる程度の語学力を持つ人
  • 保健医療分野において他の分野と連携し社会に貢献したいと考えている人
  • 実践上の問題を抽出・分析し、その解決を図ることに努力を惜しまない人
  • 保健医療に関連する国内外の情勢や課題に強い関心があり、熱意をもって学ぶことができる人

教育課程・履修モデル

教育課程は、専攻分野に関する高度な専門的知識や能力を習得させるとともに、当該専門分野に関連する分野の基礎的素養をも修得させ、さらに保健医療分野のリーダーとしてふさわしい高い倫理性と豊かな人間性、社会性を涵養するよう編成しています。

共通科目
共通科目は、保健科学に共通する高度な学術的基盤と倫理観、及び将来にわたって社会の高度化、複雑化、多様化と保健医療分野の発展に柔軟に対応し、貢献していく能力を養うための科目を幅広く開設しています。
専門科目

専門科目では、保健科学の領域毎に理論面の構築とより高度な知識・技術の修得、実践から導き出される課題の探求・解決能力の向上に重点を置く教育内容が組まれています。さらに専門領域以外の科目選択が可能であり、関連する他領域に対する理解を深めることで領域を超えた幅広い連携を推し進める素養を身に付けることができます。

教育課程・シラバス 博士前期課程履修モデル カリキュラムマップ
学位論文審査の評価基準
学位論文の審査は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)等を踏まえて行い、以下の各項目について評価します。
(1)研究課題の理解:研究領域における専門的な知識及び研究課題に関連する知識を十分習得し、先行研究を十分吟味して課題を設定しているか。 (2)研究方法の理解:研究方法は科学的根拠に基づき、目的達成のために適切か。また、研究方法について十分理解し、適切に研究を進めたか。 (3)研究内容:研究内容は従来の研究と比較して何らかの新たな知見、または研究領域の進展に寄与する新たな観点・解釈を含むか。また、得られた結果に対して適切な考察がなされているか。 (4)表現の明瞭性:研究の流れが明瞭に解説され、論理展開に整合性があるか。
特別研究指導教員を見る

長期履修制度について

群馬パース大学大学院では、長期履修制度を導入しています。長期履修制度は、職業を有していること等により修学困難な方に対して、標準修業年限(2年)を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修することができるものです。長期履修制度を希望される方は下記を確認のうえ、申請してください。

対象者
  • 入学時において有職者で、業務のため授業及び研究指導を受ける時間に著しく制約を受ける者
  • 家事、育児、出産、介護等の諸事情により授業及び研究指導を受ける時間に著しく制約を受ける者
  • その他本大学院が相当の事情があると認めた者
    ※本制度を利用することが適切かどうか、研究指導希望教員と事前によく相談してください。
    ※特待生奨学金の給付を受けようとする者は、長期履修制度との併用はできません。
履修期間
長期履修期間は、標準修業年限(2年)に1年または2年を加えた期間
※休学期間はこれに算入しません。
申請方法
入学時からの適用を希望する場合(検討中も含む)は、必ず出願前に研究指導希望教員と相談し、提出書類を期限までに不備なく入試広報課に提出してください。入学後の申請については教務課に確認してください。
提出書類
長期履修申請書(様式第1号)
履修・研究計画書(様式第2号)
必ず研究指導希望教員と計画を立てて記載してください。
通学承諾書
(様式第3号、有職者のみ提出)
勤務先代表者・所属長の記名及び押印に日数が掛かる場合があります。
余裕をもって準備してください。

その他本大学院が必要と認める書類を提出する場合があります。

長期履修申請に必要な書類を入手
提出期限
2025年2月28日(金)
審査結果の通知
審査結果については、随時郵送にて通知します。
その他

長期履修期間の変更(延長または短縮)については、入学後に教務課に相談してください。
長期履修制度の適用を受けた学生が履修期間内に修了できなかった場合は留年となります。
ただし、長期履修期間を標準修業年限(2年)に2年を加えた期間として適用された学生が期間内に修了できなかった場合は、最長在学期間を超えてしまうため除籍となります。

相談・お問合せはこちら

学納金

初年度納入金
入学金 前期授業料等 後期授業料等 諸費用
入学手続き時納入金 100,000円 475,000円 42,750円 617,750円
後期納入金 475,000円 475,000円

諸費用:学生支援費、学生保険料 等(予定であり、変更する場合があります)

2年次について
授業料等(年額:950,000円)の前期分及び後期分については、本学からの通知後、所定の期日までに納入してください。
同窓生奨学金(所得基準有、特待生奨学金受給者を除く)
本学の学部卒業生で、経済的理由により修学困難な者に、入学金相当額を給付(免除)します。入学後に所定の申請手続きを行うことにより、入学年度の後期学納金のうちから入学金相当額(100,000円)を免除することにより給付したものとします。詳細については入試広報課までお問合せください。
特待生奨学金
特待生選抜において選考された特待生に対し、次のとおり奨学金を給付(免除)します。
1.特待生S
学納金のうちから最大 2 年間の前期及び後期授業料等相当額(1,900,000円)を、免除することにより給付したものとします。
2.特待生A
学納金のうちから最大2年間の後期授業料等相当額(950,000円)を、免除することにより給付したものとします。
博士前期課程入試情報・過去問題はこちら

博士後期課程

人材の養成に関する目的
及びその他の教育研究上の目的

医療科学の学術理論の構築と応用、開発のために自ら独創性の高い研究を遂行、指導できる、卓越した能力を備えた研究者、教育者、実践者及び指導者を育成し、もって保健医療の発展と人々の幸福に貢献することを教育研究上の目的とします。

教育目標

大学院博士前期課程における教育・研究を通して培われた知識や技術による高度な専門能力を更に高め、医療科学分野において国際的な視点に立ち、自ら独創性の高い研究を遂行、指導できる研究者、教育者、実践者及び指導者を育成します。

  • 独創性・創造性に優れ、国際的に通用する研究を自立して遂行できる研究者の育成
  • 医療・保健科学分野の教育を行う大学院において、専門分野の高度な教育・研究指導ができる教育者・指導者の育成
  • 保健医療の現場において、研究活動と高度な実践を連動させ、保健医療の質向上を牽引する卓越した実践者の育成
  • 科学的エビデンスを構築しながら開発研究を行い、社会実装につながる価値を創出できる研究者の育成

教育方針・3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士後期課程においては、次の能力を身につけていると認められた者で、かつ所定の単位を修得し、学位論文審査に合格した者に対して修了を認定し、博士(医療科学)の学位を授与します。

  • 独創性・創造性に優れ、国際的に通用する研究を自立して遂行する研究能力
  • 医療・保健科学分野の教育を行う大学あるいは大学院において専門分野の高度な教育・研究指導を行う教育指導能力
  • 保健医療の現場において、研究活動と高度な実践を連動させ、保健医療の質向上を牽引する実践能力
  • 科学的エビデンスを構築しながら開発研究を行い、社会実装につながる価値を創出できる応用能力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士後期課程は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に掲げる人材を育成するため、以下のとおり教育課程を編成します。

  • 教育課程は保健医療分野の研究に通底する倫理的態度を培うための共通科目、研究分野ごとに体系化された複数の「研究方法論」、「特講」及び「演習」からなる専門科目及び「特別研究」で構成する。
  • 全教育課程を通して、高い倫理性と強い責任感、課題遂行力、創造性豊かで優れた研究・開発能力を涵養する教育内容を提供する。
  • 共通科目には、人間の尊厳の尊重と社会的公正に基づき研究を計画、遂行する能力を培うための「生命研究倫理論」を配置する。
  • 専門科目の「医療科学研究法」では、自らの研究分における研究方法について広く学び、課題に適した方法を選択できる能力を修得することを目指す。「特講」では、科学的エビデンスを構築するための高度解析技術や最新評価法などを修得することを目指す。また、「演習」では、英文文献講読と教員との討論をとおして各研究分野の解決すべき課題を広く探求し、課題解決思考を発展させるとともに、研究の評価・応用能力を養い、国際的な情報発信ができる能力を修得することを目指す。
  • 「特別研究」では、医療科学における新たな知見を得るための研究を行い、英文論文として公表する。
  • 授業科目の成績評価は別に定める「成績評価方法・基準」による。博士論文の評価は同じく別に定める「博士後期課程 学位論文審査の評価基準」による。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

群馬パース大学大学院保健科学研究科保健科学専攻博士後期課程は、高度な学術的基盤と優れた創造性を培い、次世代を担う研究能力を備えた研究者、教育者、実践者及び指導者を育成するという目的のもと、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)に示す教育内容を踏まえ、以下の知識・技能・態度を備えた入学者を受け入れます。

  • 修士の学位を取得している、またはこれに相当する学力及び研究能力を備えた人
  • 自らの研究テーマと研究活動の展望について英語で論述できる程度の語学力を持つ人
  • 高度な研究能力を身につけ、次のいずれかの力を発揮し、社会に貢献する意欲のある人
    • (1)研究機関において、高度な学術の理論を構築し、応用し、または新たな技術を開発するための研究を行う。
    • (2)医療・保健科学分野の教育を行う大学、大学院において、教育・研究指導に携わる。
    • (3)保健医療の現場において、研究活動と高度な実践を連動させ、保健医療の質向上を牽引する。

教育課程・履修モデル

独創的な研究能力が身に付くよう、専門分野の枠にとらわれない他分野の専門的知識・技術を修得できるような教育カリキュラムを編成しています。

共通科目

共通科目では、「生命研究倫理論」の1科目を開講しています。

専門科目

専門科目では、3つの研究分野(生体分子・病原体遺伝子、細胞機能・生殖補助技術、生体機能)に応じた「医療科学研究法」、「特講」、「演習」の9科目を開講しています。

特別研究

「医療科学特別研究」では、各研究指導教員の研究テーマに沿って研究活動を行うことにより、高度な専門知識を獲得するとともに、研究課題の設定、研究計画の立案、実験・調査・解析の遂行、考察、論文の作成といった一連の研究活動を推進できる能力を養います。

教育課程・シラバス 博士後期課程履修モデル カリキュラムマップ
学位論文審査の評価基準
学位論文は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)等を踏まえ、当該研究領域(生体分子、病原体遺伝子、細胞機能、生殖補助技術、生体機能)において、自立した医療人(研究者、教育者等)として高度な研究能力及びその基礎となる豊かな学識を修得しているかという観点で審査を行い、「斬新さ・新奇性」、「重要性」、「研究方法の正確性」、「表現の明瞭性」の各項目にて評価されます。
(1)斬新さ・新奇性:先行研究を十分に検討・吟味した上で、新しい発想に基づく研究であるか。 (2)重要性:学術的意義を有するとともに発展性があり、かつ社会に貢献する内容であるか。 (3)研究方法の正確性:目的達成のための研究方法が適切かつ正確であるか。 (4)表現の明瞭性:研究の流れが明瞭に解説され、論理展開に整合性があるか。
特別研究指導教員を見る

学位論文の公表について

学位授与に係る論文内容の要旨、論文審査の結果の要旨、論文全文は以下「群馬パース大学機関リポジトリ」にて公表しています。

大学院生の業績

医療科学領域 尾﨑 恵太
  • Molecular Evolution of the Protease Region in Norovirus Genogroup II
  • 【ノロウイルス(NoV)遺伝子群IIのプロテアーゼ領域(Pro)の分子進化に関する研究】
    NoVは、ウイルス性胃腸炎の主な原因であり、Pro蛋白は、ウイルス複製・増殖に不可欠な酵素である。そこで、先駆的バイオインフォマティクス技術によるProの分子進化の網羅解析に関する研究を行った。その結果、Proの共通始祖は、約340年前に遡り、進化速度は10-3/site/substitutionと推定された。また、Pro蛋白のアミノ酸置換は中立選択であることも明らかになった。以上の結果より、Proは急速な分子進化を遂げ、NoVの他の遺伝子領域(RdRp)と同様な遺伝学的多様性を有することが示唆された。

    ▼詳細はこちら
    https://doi.org/10.3389/fmicb.2019.02991

  • Molecular Evolutionary Analyses of the RNA-Dependent RNA Polymerase Region in Norovirus Genogroup II
  • 【ノロウイルス(NoV)遺伝子群IIのRNA依存性RNAポリメラーゼ領域(RdRp)の分子進化に関する研究】
    NoVは、ウイルス性胃腸炎の主な原因であり、RdRp蛋白は、ウイルスゲノム複製に不可欠な酵素である。そこで、先駆的バイオインフォマティクス技術によるRdRpの分子進化の網羅解析に関する研究を行った。その結果、約580年前に遡り、進化速度は10-3/site/substitutionと推定された。また、PdRp蛋白のアミノ酸置換は負の選択であることも明らかになった。以上の結果より、RdRpには500年以上、急速な分子進化が起こり、NoVの他の遺伝子領域(VP1)と同様に遺伝学的多様性を有することが示唆された。

    ▼詳細はこちら
    https://doi.org/10.3389/fmicb.2018.03070

長期履修制度について

群馬パース大学大学院では、長期履修制度を導入しています。長期履修制度は、職業を有していること等により修学困難な方に対して、標準修業年限(3年)を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修することができるものです。長期履修制度を希望される方は下記を確認のうえ、申請してください。

対象者
  • 入学時において有職者で、業務のため授業及び研究指導を受ける時間に著しく制約を受ける者
  • 家事、育児、出産、介護等の諸事情により授業及び研究指導を受ける時間に著しく制約を受ける者
  • その他本大学院が相当の事情があると認めた者
    ※本制度を利用することが適切かどうか、研究指導希望教員と事前によく相談してください。
履修期間
長期履修期間は、標準修業年限(3年)に1年~3年を加えた期間
※休学期間はこれに算入しません。
申請方法
入学時からの適用を希望する場合(検討中も含む)は、必ず,出願前に研究指導希望教員と相談し、提出書類を期限までに不備なく入試広報課に提出してください。入学後の申請については教務課に確認してください。
提出書類
長期履修申請書(様式第1号)
履修・研究計画書(様式第2号)
必ず研究指導希望教員と計画を立てて記載してください。
通学承諾書
(様式第3号、有職者のみ提出)
勤務先代表者・所属長の記名及び押印に日数が掛かる場合があります。
余裕をもって準備してください。

その他本大学院が必要と認める書類を提出する場合があります。

長期履修申請に必要な書類を入手
提出期限
2025年2月28日(金)
審査結果の通知
審査結果については、随時郵送にて通知します。
その他

長期履修期間の変更(延長または短縮)については、入学後に教務課に相談してください。
長期履修制度の適用を受けた学生が履修期間内に修了できなかった場合は留年となります。
ただし、長期履修期間を標準修業年限(3年)に3年を加えた期間として適用された学生が期間内に修了できなかった場合は、最長在学期間を超えてしまうため除籍となります。

相談・お問合せはこちら

学納金

初年度納入金
入学金 前期授業料等 後期授業料等 諸費用
入学手続き時納入金 100,000円 350,000円 54,100円 504,100円
後期納入金 350,000円 350,000円

諸費用:学生支援費、学生保険料 等(予定であり、変更する場合があります)

2年次以降について
授業料等(年額:700,000円)の前期分及び後期分については、本学からの通知後、所定の期日までに納入してください。
同窓生奨学金(所得基準有)
本学の学部卒業生ならびに大学院博士前期(修士)課程修了生で、経済的理由により修学困難な者に、入学金相当額を給付(免除)します。入学後に所定の申請手続きを行うことにより、入学年度の後期学納金のうちから入学金相当額(100,000円)を免除することにより給付したものとします。詳細については入試広報課までお問合せください。
博士後期課程入試情報・過去問題はこちら

特別研究指導教員

研究指導内容の確認、研究に関するお問い合わせや相談は各教員ページから行ってください。
なお、出願手続き前に希望する領域の教員と事前相談を行ってください。

指導教員 博士前期課程 博士後期課程
齋藤 基 看護学領域地域・在宅看護学
小林 亜由美 看護学領域地域・在宅看護学
中島 久美子 看護学領域ウィメンズヘルス・助産学
中下 富子 看護学領域発達看護学
佐藤 満 リハビリテーション学領域総合理学療法学/地域理学療法学 医療科学領域生体機能
高橋 正明 リハビリテーション学領域総合理学療法学/運動学
加茂 智彦 リハビリテーション学領域総合理学療法学/臨床理学療法学
村田 和香 リハビリテーション学領域総合作業療法学/作業療法理論
石井 良和 リハビリテーション学領域総合作業療法学/作業行動学
竹原 敦 リハビリテーション学領域総合作業療法学/認知症作業療法学
南 征吾 リハビリテーション学領域総合作業療法学/作業療法実践モデル
松下 誠 病因・病態検査学領域生体分子情報検査学 医療科学領域生体分子
亀子 光明 病因・病態検査学領域病態免疫化学検査学 医療科学領域生体分子
高橋 克典 病因・病態検査学領域病態免疫化学検査学 医療科学領域生体分子
岡山 香里 病因・病態検査学領域組織細胞・生殖補助医療技術学 医療科学領域細胞機能
林 由里子 病因・病態検査学領域遺伝子・血液情報検査学
木村 鮎子 病因・病態検査学領域生体分子情報検査学 医療科学領域生体分子
荒木 泰行 病因・病態検査学領域組織細胞・生殖補助医療技術学 医療科学領域生殖補助技術
渡邉 浩 放射線学領域放射線防護学 医療科学領域生体機能
酒井 健一 放射線学領域放射線利用学
西澤 徹 放射線学領域放射線教育学
大濵 和也 臨床工学領域生体機能医工学
湯本 真人 臨床工学領域生体機能医工学 医療科学領域生体機能
花田 三四郎 臨床工学領域生体情報医工学
矢島 正栄 公衆衛生学領域公衆衛生看護学
木村 博一 公衆衛生学領域感染症疫学・感染制御学 医療科学領域病原体遺伝子
木村 朗 公衆衛生学領域身体活動疫学 医療科学領域生体機能
星野 修平 公衆衛生学領域保健医療情報学
宗宮 真 医療科学領域生体機能

研究科長あいさつ

本研究科は、保健科学に共通する高度な学術的基盤と倫理観、優れた創造性、専門分野の深い知識や高い技能を身に付け、次世代を担う人材を輩出し、保健医療の発展と人々の幸福に貢献することを目指しています。博士前期課程では、保健科学を看護学、リハビリテーション学、病因・病態検査学、放射線学、臨床工学、公衆衛生学の立場から探究します。課程修了後は、博士後期課程に進み、さらに研究能力を高めていくことはもちろん、教育者、臨床現場での高度な実践者、指導者としても多様な道が開けます。博士後期課程では基礎研究力の高い病因・病態検査学領域の研究内容や高度解析技術を発展させ、生体分子、病原体遺伝子、細胞機能、生殖補助技術、生体機能の分野において、国際的に通用する研究遂行能力の獲得を支援します。それぞれの分野の先端を切り開いていく気概のある方を歓迎いたします。私たちと一緒に保健科学の未知を探究しませんか。

研究科長 矢島 正栄

研究科長矢島 正栄

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入試に関する質問は入試広報課までお願いします

群馬パース大学 入試広報課

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